サングローブと当社の相性

結論

サングローブ株式会社と「Easier(イージア)」は、実体のない業者ではありません。公式情報では、従業員1,766名、資本金8,500万円、東京・横浜・名古屋・大阪・福岡などに拠点を持ち、累計取引社数5万社を公表している、比較的大規模なWeb集客会社です。

ただし、Easierは「案件を紹介してくれるサービス」ではありません。

実態は、

LP・Webページを制作し、Web広告を運用して問い合わせを獲得する集客代行

です。発注ナビや比較ビズとは仕組みがまったく違います。

私の評価としては、その場で契約するのは避け、契約書と費用内訳を確認してから判断すべきサービスです。特に「中途解約不可」が大きな注意点です。


Easierの内容

公式説明では、次のサービスをまとめて提供します。

  • LP・集客ページ制作
  • Web広告の出稿・運用
  • ターゲット選定
  • 市場・競合分析
  • 広告データ分析
  • 専任担当者によるコンサルティング
  • LPや広告内容の改善

Easierの契約期間は、6か月・9か月・12か月で、最短でも6か月です。成果については「まず3~6か月で目に見える成果を目指す」と説明されています。

つまり、1か月試して成果がなければ止める、という契約ではありません。


最大の注意点:中途解約・返金が難しい

サングローブの「特定商取引法に基づく表記」には、次の趣旨が明記されています。

  • サイト制作開始後
  • サービス業務開始後

については、理由を問わず返金・中途解約を受け付けないとしています。また、顧客都合の解約も受け付けないとしています。

ここが一番重要です。

例えば12か月契約をして、2~3か月で、

  • 問い合わせがほとんど来ない
  • 問い合わせは来るが予算が低い
  • 開発案件ではなく営業電話ばかり
  • ターゲットがずれている
  • 担当者の対応に不満がある

という状態になっても、残期間分を止められない可能性があります。

法人間契約では、消費者向け通販のような感覚で簡単に解除できるとは限りません。申込書に押印する前に、解約条件を契約書本文で確認する必要があります。


料金が公開されていない

Easierの公式ページには、具体的な料金表が掲載されていません。

サングローブ側の表記も「各商品ごとに記載」となっており、実際には営業担当から見積書・申込書として提示される方式です。

確認すべきなのは、単なる月額料金ではなく、次の総額です。

  • LP制作費
  • 初期設定費
  • コンサルティング費
  • 広告運用手数料
  • Google・Metaなどへの実広告費
  • サーバー・ドメイン費
  • 写真撮影・ライティング費
  • 修正費
  • 契約期間全体の総支払額
  • 分割払いの場合の手数料
  • 契約満了後の月額費用

「月額○万円」と説明されても、広告費が別途なら総額は上がります。


営業電話についての評判

サングローブの公式番号として掲載されている「0120-225-173」について、匿名の電話番号口コミサイトには100件程度の投稿があります。

内容は一様ではなく、

  • 普通の市場調査・集客営業だった
  • 人当たりはよかった
  • 何を提案しているのか分かりにくかった
  • 人材紹介や集客の営業だった
  • 社長・役員に取り次ぐよう繰り返された
  • 就職希望者のような入り方だったと感じた

など、肯定・中立・否定が混在しています。

ただし、これは匿名掲示板です。

したがって、

  • 個々の投稿が事実とは確認できない
  • Easier契約者の口コミとは限らない
  • 他サービスの営業も同じ番号で行われている
  • 競合や無関係な人物の投稿も可能

という限界があります。

それでも、投稿数と内容から見ると、電話による新規開拓をかなり積極的に行っている会社であることは推測できます。サングローブの採用サイトも、営業部門や営業の再現性を重視する組織であることを前面に出しています。

「営業が強い会社」であることと、「契約後の集客成果が高いこと」は別問題です。


公式の「国内No.1」はどう見るべきか

Easierのページでは、

  • Web制作実績No.1
  • デジタル広告運用実績No.1
  • 調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
  • 2025年11月期調査

と表示されています。

ただし、これはあくまで「実績数」に関するマーケティング表示です。

次の意味ではありません。

  • 契約企業の売上増加率No.1
  • 問い合わせ獲得率No.1
  • 顧客満足度No.1
  • システム開発会社向け集客No.1
  • 投資回収率No.1

また、調査対象企業、比較条件、集計方法などの詳細は、Easierのメインページからは十分確認できません。

したがって、No.1表示を理由に契約判断をするべきではありません。


掲載されている成功事例の注意点

Easierのページには、

  • ECサイトで売上4倍
  • 月間アクセス4倍以上
  • 月間アクセス10倍以上

などの事例があります。

ただし、公式にも、これらはEasier単独の事例ではなく、

サングローブがこれまで提供してきた各種サービスの体験談であり、Easierはそれらを集約したサービス

という説明があります。

つまり、

Easierを契約した企業が、全社同様に4倍・10倍になった

という統計ではありません。

また、アクセス数が増えても、受託開発会社では、

  • 問い合わせの予算が低い
  • 相見積もりだけ
  • 要件が固まっていない
  • 無料相談目的
  • 自社で対応できない分野
  • 営業・広告会社からの連絡

が増えるだけという可能性もあります。

アクセス数ではなく、受注金額と粗利益で判断する必要があります。


zatturight社との相性

一般的な「システム開発」広告は相性が悪い

「システム開発会社」「アプリ開発会社」という広い広告を出すと、競合が多くなります。

問い合わせも、

  • 予算50万円以下
  • アイデア段階
  • 見積もりだけ欲しい
  • 大人数体制を希望
  • 短納期
  • 保守要員を複数要求

となりやすく、1人開発体制とは合わない可能性があります。

比較ビズで感じた「人数・会社規模で判断される」問題は、広告集客でも完全には消えません。

専門分野を商品化すれば可能性はある

Easierを使うなら、会社全体を広告するのではなく、次のような専門サービスごとにLPを分ける必要があります。

  • 工場向けOPC UAアラーム通知システム
  • ESP32+クラウドのIoT試作開発
  • Twilioを使ったAI電話受付
  • 音声認識・音声合成システム
  • Qt/QMLによる業務用スマートフォンアプリ
  • WPF既存システム改修
  • Cloudflare Workers+WebSocket開発

例えば、

「システム開発を承ります」

ではなく、

「既存設備のOPC UAアラームを、電話・SMS・スマートフォンへ通知します」

くらいまで具体化する必要があります。

この方が、人数ではなく専門性で比較してもらえます。


契約前に必ず質問すべきこと

営業担当に口頭ではなく、メールか契約書で回答してもらうべき内容です。

費用

  1. 6か月・9か月・12か月それぞれの総額
  2. 広告費が含まれるか
  3. 広告運用手数料の割合
  4. 初期制作費
  5. 分割手数料
  6. 契約終了後の維持費

成果

  1. システム開発会社での実績
  2. 1~3名規模の開発会社での実績
  3. 月間問い合わせ数の中央値
  4. 問い合わせから商談になる割合
  5. 商談から受注になる割合
  6. 1件の問い合わせ獲得単価
  7. 受注企業の平均受注金額

契約

  1. 成果ゼロでも全額支払いが必要か
  2. 中途解約できる条件
  3. 担当者変更は可能か
  4. 広告アカウントの所有者
  5. LPと原稿の著作権・所有権
  6. 契約終了後もLPを利用できるか
  7. ドメイン・解析データを引き継げるか

特に重要なのが、Google広告アカウントを誰が所有するかです。

サングローブ側アカウントで広告を出す契約の場合、終了後に、

  • キーワードデータ
  • コンバージョンデータ
  • 除外キーワード
  • 広告文の実績
  • リマーケティングデータ

を持ち出せない可能性があります。


私の評価

項目評価
会社の実体・規模問題なし
サービス内容一般的なLP+広告運用
料金の透明性低い
契約期間6~12か月
中途解約の柔軟性かなり低い
成果保証確認できない
営業電話の評判否定的な匿名投稿も多い
公式成功事例あるが選抜事例
一般的な受託開発広告との相性低め
専門サービス特化広告との相性条件次第
即決非推奨

最終判断

サングローブ自体を「詐欺会社」と判断できる根拠はありません。

一方、Easierは、

  • 料金非公開
  • 最短6か月
  • 中途解約・返金が原則不可
  • 広告成果は事業や市場に依存
  • 成功事例は平均値ではない
  • 営業手法への否定的な匿名口コミが存在する

というサービスです。

zatturight社の場合、営業から提案を受けただけの段階なら、まだ契約しない方がよいです。契約候補に残すとしても、「システム開発全般」ではなく、1つの専門サービスに絞り、6か月総額を1件の粗利益で回収できるかを計算してからです。

申込書・契約書・見積書が届いている場合は、特に契約期間、総額、中途解約、広告費、LPの所有権を見る必要があります。

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