羽田空港を利用するとき、車で行きたい人にとって大きな問題になるのが駐車場の確保 です。
特に羽田空港のP2・P3・P4駐車場は非常に人気が高く、
「30日前の予約開始時間に待機していたのに取れなかった」
という話が珍しくありません。
今回、この羽田空港P2・P3・P4の予約をできるだけ自動で行うためのツールを作成しました。
実際に動作させてみたところ、無事に駐車場予約を取得することができました。
羽田空港の駐車場予約は想像以上の激戦
羽田空港ではP2~P5の駐車場を事前予約できます。
P2・P3・P4については、基本的に利用日の30日前から予約できますが、予約開始時間が異なります。
P2:30日前の午前10時
P3:30日前の午前10時
P4:30日前の午前0時
P2・P3については公式予約サイトにも、
「入場日予定日の30日前の午前10時から予約できます」
と記載されています。P4については30日前の午前0時からです。
ところが問題は、
30日前になれば普通に予約できる、というものではない
ことです。
特に土日、3連休、ゴールデンウイーク、夏休み、お盆、年末年始などは予約が集中します。
実際、2026年に書かれた利用者ブログでも、
予約開始日に挑戦したものの「まさに、一瞬でした」と予約に失敗し、その後2週間サイトを確認し続けてようやく予約できた
という事例があります。
別の利用者も、P4を予約するために午前0時の予約開始に合わせ、
0:00ジャストに予約操作をしたにもかかわらず取れなかった
と書いています。
つまり、
「30日前になったから予約しよう」では遅く、30日前の予約開始時刻そのものが勝負
という世界です。
数秒~数十秒が勝負になる
現在では羽田空港駐車場の予約攻略を専門に扱うサイトまで存在しており、P2・P3について、
予約開始直後に予約枠が埋まる
という状況が紹介されています。
実際に「開始から1分も経っていないのに取れなかった」という利用者の例もあります。
予約開始時間になると、多くの利用者が一斉にアクセスします。
そのため、
予約ページを開く
利用日を選択する
入庫時間を選択する
出庫時間を選択する
内容を確認する
クレジットカード決済へ進む
必要なら本人認証を行う
と人間が操作している間にも、空いていた予約枠が他の人に取られてしまいます。
旅行の日程が決まっていて、
「飛行機は予約した」
「ホテルも予約した」
「レンタカーも予約した」
という状態なのに、
羽田空港まで車で行けるかどうかだけが30日前になるまで分からない
というのは、かなり不便です。
予約できなかったら当日早朝に行くしかない
もちろん、羽田空港の駐車場は予約スペースだけではありません。
予約が取れなくても一般駐車スペースに空きがあれば駐車できます。
しかし、こちらも確実ではありません。
羽田空港公式サイトでは、駐車場の混雑について、
「数時間待ちとなることが見受けられ、出発便の保安検査場締切時刻に間に合わない可能性がある」
と警告しています。
さらに金曜・土曜・日曜・祝日や多客期間については、
05:30~20:00を混雑時間帯
として案内しています。
つまり、予約が取れなかった場合、
「朝早く行けば何とかなるだろう」
という方法になりますが、それすら保証されません。
実際、夏休みに予約を取れなかった人が当日駐車を狙った例では、
朝5時30分頃に到着した時点ですでにP2の一部が満車、午前7時にはP3が満車
になっています。
飛行機の場合、
「駐車場が空くまで待つ」
という選択肢は現実的ではありません。
搭乗時刻があります。
子供を連れていたり、大きなスーツケースを持っていたりすると、離れた民間駐車場へ急きょ変更するのも大変です。
その意味でも、
羽田空港の駐車場を事前に確保できる安心感はかなり大きい
と思います。
P4はさらに競争が激しいと感じる
P2・P3とP4は、実は予約システム自体が異なります。
P2・P3の予約システムでは、クレジットカード決済時に、
本人認証サービス「3Dセキュア」がすべての予約で必須
になっています。
公式サイトにも、
すべての予約においてクレジットカード会社が提供する「本人認証サービス(3Dセキュア)」による認証を必須としております。
と明記されています。
一方、少なくとも今回私が確認したP4の予約フローでは、P2・P3のような3Dセキュア認証がありませんでした。
この違いは結構大きいです。
P4は、
予約 → クレジットカード決済 → 予約完了
までの手順が比較的短いため、予約開始直後の競争も非常に速くなります。
午前0時ジャストに操作しても予約できなかったという利用者がいるのも、その激しさを物語っています。
逆にP2・P3の場合は3Dセキュアという追加のハードルがあります。
そのため、
P4よりP2・P3の方が、3Dセキュア認証という敷居がある分、相対的には競争率が若干低いのではないか
と考えています。
ただし、羽田空港側から実際の予約倍率が公表されているわけではないため、これは予約システムと実際の操作感からの推測です。
いずれにしても、P2・P3も簡単に予約できるわけではありません。
そこで羽田空港駐車場予約ツールを作りました
毎回30日前の予約開始時間を覚えておき、
PCの前で待機して、
時間になった瞬間に画面を操作する。
しかもP4なら午前0時。
P2・P3なら午前10時なので、仕事をしている時間かもしれません。
これを毎回人間がやるのはかなり面倒です。
そこで、
羽田空港P2・P3・P4の予約操作を自動で行うツール
を作成しました。
実際に稼働させ、羽田空港駐車場の予約取得まで確認できています。
ツール側で予約開始時間に合わせて処理を行うため、人間が予約開始時刻にブラウザの前で待機して操作する必要がありません。
P2・P3で人間が行うのは基本的に3Dセキュアだけ
P2・P3の場合、公式側で3Dセキュアが必須になっています。
そのため通常構成では、
ツールが予約処理を進め、3Dセキュア認証が表示されたところだけ利用者が認証する
という形になります。
つまり人間が行うのは基本的に、
3Dセキュア認証の入力だけ
です。
予約開始10時ジャストにブラウザを開き、
利用日を選び、
時間を選び、
何度もボタンを押して……
という操作をする必要はありません。
Androidアプリと連携すれば3Dセキュアの入力も自動化
さらにAndroidアプリと連携させることで、
3Dセキュアの認証入力についても自動で処理できるようにしました。
そのためAndroid連携を使用する構成では、
予約開始から予約完了まで、ほぼ操作なし
で進められます。
P2・P3では3Dセキュアがあるため完全自動化が難しいと思っていましたが、Android側と連携することで、この部分まで処理できるようになりました。
【重要】初回だけWindowsファイアウォールの設定が必要
P2・P3で3Dセキュアを使用する場合、1点だけ事前に設定しておく必要があります。
ツール内部ではCefSharpを使用しています。
そのためWindowsの環境によっては、3Dセキュア処理を行っているタイミングで、
Windows Defender ファイアウォールの通信許可ダイアログ
が表示されることがあります。
ここでダイアログが表示されると自動処理が停止してしまいます。
環境によっては管理者権限の確認、いわゆるUACも絡むため、予約本番前に必ず設定しておく必要があります。
設定は一度行えば大丈夫です。
管理者権限でPowerShellを起動
WindowsのPowerShellを**「管理者として実行」**してください。
その後、以下を実行します。
$program = 'C:\haneda\runtimes\win-x64\native\cefsharp.browserSubprocess.exe'
New-NetFirewallRule `
-DisplayName 'CefSharp.BrowserSubprocess TCP' `
-Direction Inbound `
-Program $program `
-Protocol TCP `
-Action Allow `
-Profile Private,Public
New-NetFirewallRule `
-DisplayName 'CefSharp.BrowserSubprocess UDP' `
-Direction Inbound `
-Program $program `
-Protocol UDP `
-Action Allow `
-Profile Private,Public
これでCefSharp.BrowserSubprocessに対してTCP・UDPの通信許可ルールが追加されます。
設定できたか確認する
続けて以下を実行します。
Get-NetFirewallRule -DisplayName 'CefSharp.BrowserSubprocess TCP','CefSharp.BrowserSubprocess UDP'
2つのルールが表示され、
Enabled : True
となっていれば設定完了です。
この設定だけは、予約本番より前に必ず行ってください。
予約開始直後は数秒単位の争いになるため、そこでWindowsの確認ダイアログが表示されてしまうと、それだけで予約取得に失敗する可能性があります。
実際に予約を取得できました
今回、この仕組みを実際の羽田空港駐車場予約サイトで動作させ、
予約を取得できるところまで確認しました。
羽田空港の駐車場は、単に「予約サイトがあるから予約すればいい」というものではありません。
特に混雑する日は、
30日前の予約開始時間そのものが争奪戦
になっています。
予約に失敗すると、
キャンセルが出るまで何度も予約サイトを見る
民間駐車場を探す
電車やバスへ変更する
当日かなり早い時間に羽田空港へ行く
といった対応が必要になります。
羽田空港公式自身も、混雑時には駐車場待ちが数時間に及ぶ場合があると案内しています。
そう考えると、
30日前の予約開始時間にPCの前で待つ必要がなく、自動で予約処理を行える
というだけでもかなり便利です。
さらにP2・P3については、
通常は3Dセキュアだけ手動
Androidアプリと連携すれば、
3Dセキュア部分まで含めて自動処理
できるようになっています。
羽田空港を車で頻繁に利用する人や、夏休み・ゴールデンウイーク・年末年始など、絶対に駐車場を確保しておきたい旅行では、かなり有効なツールになったと思います。
何より、
「30日前の予約開始時間にPCの前で待機して、数秒の争奪戦に参加する」
という作業から解放されるのが一番のメリットです。