今年もお世話になりました!

今年は、会社の事業を拡大しようと試みた年でした。

去年からとてもしつこく勧誘電話を受けていたアイドマホールディングスという会社があります。とても胡散臭い会社だと思っていましたが、いざ今年の売上が落ちることが分かると、騙されたと思ってやってみようと契約したのが6月中旬でした。

そこからは、DXという新規事業を立ち上げるために、仮想的な組織を作るというアイドマホールディングスの言うがままに、営業を配置して新規顧客開拓を行いました。

私は営業という行為に苦手意識があり、また新たな商品開発をしなければDXだけでは顧客は付かないとひと月経ったあたりから気づきだし、電子帳簿保存法対応のアプリケーション開発に乗り出しました。

新規アプリの中核機能として、AIを使った文字認識に取り組みました。しかし知識ゼロからの開発は時間が掛かるのと、営業による新規顧客開拓も結果が出ないまま8月下旬になり、アイドマホールディングスとの契約を打ち切りました。

アイドマホールディングスの契約は2年契約が基本となっており、それを破棄したために違約金を払わなければならず、当時は騙された感がとても強かった。そのときはこの顔が江戸時代の武士みたいに見えて、農民のわずかな備蓄を、根拠も無い儲け話で奪っていくビジネスモデルで株式上場までしているのだから、如何に騙されている人が多いことか。やっていることは、ねずみ講と何ら変わらない。

独立したときから売上が少しずつ増えていた中で、今年は減収になることが見えていることの不安から自分を見失い、無謀な挑戦をしてしまったと反省しました。

AI技術は、機械学習させるときは、人間が学習させる方向を決めますが、機械学習の過程はコンピュータ任せのため、ブラックボックス感が強くて自分で作った実感があまり湧きません。

それに比べてBOT開発は、サーバサイトの仕様はブラックボックスですが、ブラウザで動作するように設計されたものなので、ブラウザの動きを解析すれば、ある程度自分で作ることができる点が面白い。

そんなこんなで、DX関連のアプリ開発が滞ってしまっています。

ただ、電子帳簿保存法は2024年1月から施行されることは確実であり、自分自身が使うためにもアプリ開発は継続していく予定です。

Emperorの新規開発として、新たな画像認証が導入されたハピネットをターゲットにしています。以前から次の開発候補としてハピネットが上がっていたのですが、やろうとするとほかの仕事が割り込んできたり、風邪を引いてそれどころでは無かったりという状況が続いて早1年が経ってしまいました。

リモートワークをしているので、通勤やオフィスで風邪菌をもらうことはありませんが、4歳の息子が幼稚園から強力な風邪菌を家へ持ち帰り、毎回家族全員にうつします。もーやだ。。。

わくわくするような画像認証なんですが、12月から新たな組織で働きだして、そこでの技術もなかなか難易度が高く、そちらの方が優先になってしまいました。

当社のアプリはQtというフレームワークを使っています。20代後半にこのフレームワークに出会って以降、個人的に使い続けています。Qtはとても使いやすく、マルチOSなアプリケーションを作れるという点に惹かれました。

Qtは欧州では認知度が高く、車載器などにも搭載されているのですが、日本ではほとんど使われておらず、自分が仕事で触れたのは数える程しかありません。日本では、C#やPythonなど、非コンパイラ言語の方が圧倒的に多く使われています。

12月からの仕事でC#からC++に移植するということを行い、初めて仕事でC#に触れましたが、非コンパイラ言語ならではの、柔軟なソースコードの書き方を見てしまうと、C++は神だと思っていたのが揺らいでしまうぐらい良くできた言語だと思ってしまいました。

私が使うC++は、2003年に出たC++03ぐらいまでの仕様しか使っていなかったし、それで必要十分だと思っていましたが、C++11以降(C++11,C++14,C++17,C++20)の仕様に触れて、C++の進化を改めて実感しました。

C++の進化について、簡単な例を上げます。

int a = 1 ;  ・・・①
int *b = &a; ・・・②
int &c = a;  ・・・③
int &&d = 1; ・・・④

①は、左辺の1を右辺のaへ代入する処理です。
②は、左辺のaのアドレスをbポインタに設定しているという意味で、aを参照していることから、左辺値のアドレスを指していることになります。
③は、a自体が左辺値であり、cがaを参照しているので、左辺値参照という解釈となります。
④は・・・これがC++11以降の仕様で、&&は右辺値参照という意味で、dは1を格納しているメモリの中身を参照しています。

左辺値のアドレスを参照とか、そんなこと考えなくてよくね??と思いたいですが、C++はアセンブリ言語の次に速い言語としての進化をし続けているわけで、私のC++の知識は20年ぶりにアップデートされました。

ということで、ここまで言い訳をダラダラ書きましたが、要は来年もよろしくお願いします、ということを言いたい!!

チケットぴあが何やらごにょごにょやっているなぁというのは気づいています。これはフレームワークのブラウザによる影響が高そうなので、ブラウザを変えることを検討しています。

来年も、常に最速を目指していきます!


会社員辞めます

今の会社に入ったのが2018年なんですが、大手企業からの仕事を長きにわたって開発してきました。

一度のめりこむと、突き進むタイプなので、あまり周りの意見を聞かないところがあるのは性格なので自分でも諦めています。

開発も終盤に差し掛かってくると、テスト内容もえげつないことをするので、バグもかなり難解のものが出てくるため改修するのも大変で、それでいてリリース期間はどんどん狭まっていくので、バグが出たら直ぐに対応しないといけないのですが、気づいたら自分しか対応していない状況になっていました。理由はメンバーの対応速度が遅すぎることに不満を持ち、自分がメンバー分も担当する訳ですが、結果として自分の首をどんどん絞めることになっていきます。。。

そのプロジェクトが突然ポシャりました。理由は、現行バージョンの同システムが市場に出てから一定期間経ったところで全然エンドユーザに使われてないことが判明したためだそう。

これまでのモチベーションは、大手企業の仕事をやらせてもらっているという1点しかなく、自分しか開発していない体制にめちゃくちゃ不満はあったのですが、1日でも早く終わらせたいという思いを抱いて必死に耐えていました。なので、この結果は残念という気持ちよりも、キツイ状況から解放される気持ちしかほぼ無い感じでした。

今後何をやるかはまったく白紙の状態ですが、次も同じメンバーでやるとなったときに自分がどういう気持ちになるかを考えた場合、2度とやりたくないと思い、会社を辞めることを考えるようになりました。

幸いなことに、Emperorメンバーも増えて、会社員を辞めてもzatturightの運営で生活できそうだと思えるようになったことも大きいです。

ユーザを大切にしたいし、使い勝手の良さを追求していきたいし、やりたいことがたくさん出てきたので、良いタイミングかなと思っています。

まだ上司には辞めることを伝えていません。良くしてもらっていたので心苦しいので、来週伝えることにします。。。

P.S.
ユーザを大切にしたいのは当然のことですが、不快感しかないような対応をしたときは、とにかく忙しくて疲れて、人の気持ちなど考えてられない状況のときであり、そういうタイミングは今後も必ずあるだろうし、人との出会いは運だと思って諦めて前に進みます。